トマトソースの作り方

 イタリア料理といったら、トマトスパゲティ。

 

僕の昔持っていたイメージはこんな感じです^^

 

そうそう…学生時代に彼女と初めて食事に行ったお店がイタリアンでした。

あの時はパスタを食べると言っても家で出てくるミートソースくらいでしたし、箸で食べていたのでフォークなんかうまく使えず…。

 

とりあえず彼女の食べ方をチラ見していると、「あぁ~なるほどクルクル巻くのね」とフォークでの食べ方を(頭で)習得!

 

実際自分でも巻き巻きしてみる。

 

パスタ皿の真ん中にフォークを豪快に入れてクルクル巻いたものですから、大量のスパゲティーがフォークに巻かれたわけです!

 

なんかもう…わたあめみたいな勢いで。

 

それを一気に口に運んだものですから、入りきらないパスタが口からピロ~ンとしてるし口も半開き…口の周りにはトマトソースべったり…。

 

「やばい!今はこっち見ないで」と思った瞬間に目が合った彼女の顔が忘れられません。

 

 

という事で、そんな素敵なトマトソースの作り方です!

 

 

 

【使用材料】

 

・トマトホール缶(4号缶)  2缶

・玉ねぎ (中玉)      1/4ケ

・ニンニク          1片

・オリーブオイル       50g

・塩             5g

 

 

 

 

 

まず、玉ねぎとニンニクの皮をむき、みじん切りにします。

 

ここでは粗みじん程度にしましたが、細かくみじん切りにして頂いても勿論大丈夫です。

 

みじん切りの切り方って、今は仕事柄できますけど(笑) コックになる前は難しかったんですよね!

 

みじん切りができない。という方は、普通にスライスで切って頂き、切った向きを90度横に変えて(まな板ごと変えてもOK)それを切って、最後にダダダダダダンと包丁で叩いてもOKです。

 

 

 

 

 

 

材料を切り終わったら加熱行程に入ります。

 

冷たい状態の鍋にオリーブオイル、ニンニクを入れそれから火をつけて下さい。

 

熱を持った状態のオイルにニンニクを入れると、表面だけが焼けて中は生状態であったり何よりも香りを引き出すことができません。

 

冷たい状態から加熱していき、じっくりとオリーブオイルに香りを移すように引き出すように炒めます。

 

とは言っても最初から最後まで弱火ではありません。

 

ニンニクからふつふつと細かい泡が出始めてくるまでは中火で大丈夫です。その後弱火に落としてじっくりと加熱してください。

 

 

 

 

 

 

 

ニンニクから良い香りがしてきつね色になってきた辺りで玉ねぎを加えます。

 

ここで1ポイントですが、「味出しの塩」をしてください。

 

「味出しの塩?」

 

トマトソースに限らず、野菜を炒める際には少量塩を振るんですが、下味とはちょっと違います。

 

浸透圧が関係してきますが、簡単に説明すると塩を振ることで素材から水分を引き出すことができます。余分な水分を引き出して加熱時に蒸発させることで旨味をぐっと引き出します。

 

これを僕は味出しの塩と呼んでいます。

 

 

昔親方が「最近のコックは塩の使い方がなってない」とよくぼやいてました・・・(笑)

 

 

 

 

 

 

 

玉ねぎもじっくりと炒め、甘みと旨味が引き出せたなと思った辺りでトマト缶を加えます。

 

このトマト缶、スーパーには「カットタイプ」と「ホールタイプ」が売っていると思います。

 

もし両方あるならホールタイプをおすすめ致します。

 

ホールタイプは細長いトマトの種類(サンマルツァーノ種)を使っているケースが多いからです。

 

サラダ等でいつも食べている瑞々しいトマトとはちょっと違い、煮込みに向いている種類になります。

 

カットタイプには細長いトマトではなく、普通の種類のトマトが使われている場合も無きにしも非ずなので、僕はホールタイプを使っています。

 

勿論、カットタイプの方が味的に好き!!って方も沢山いらっしゃると思います。

 

そこはお好きな方をチョイスしてください。

 

 

ホールタイプのトマト缶も、そのまま鍋に入れて問題ないです。

 

加熱していく段階でしっかり溶けて馴染みます。

 

ただ、この辺りも好みは分かれるとおもいますのでしっかり濾した方が好き!って方はそうしてください。

 

 

 

 

 

 

10分程度煮込んだ段階で、塩・ローリエを加えて下さい。

 

ここでもちょっとしたポイント。

 

ローリエを軽く炙ってみてください、香りがぐーーっと出てきます。

 

香りを比べてみるとわかりますが、ちょっとひと手間加えるとちょっとグレードアップします。

 

 

 

更に10分程度煮込んだら完成。

 

 

の、前にもう一つポイント。

 

煮込んでる最中、鍋肌にソースがつきますよね?

 

あれ、しっかりこそげ落としてソースに入れてください。

 

メイラード反応、覚えてますか?

 

早い話、旨味が鍋肌にくっついてると思ってください。旨味逃がしちゃもったいないので!

 

これは煮込み系の料理全般にいえる事なので、覚えておいてください。

 

 

 

このままパスタに使ったり、ピッツァに使ったりすぐ使えます。

 

 

が、保存する場合は完成したらすぐに冷やして保存容器に入れ冷蔵庫へ。

 

ジップロックへ入れて冷凍してもOKです。

 

その場合は解凍後再加熱して使ってください。(分離してると思いますので)加熱すると戻ります。

 

 

 

簡単なトマトソース。

 

意外にポイントは多いんですよ。

 

ポイントを押さえつつ、簡単にできるので是非作ってみてください。